2009年、流行しそうなキーワードと、それらを実現に導く商品を紹介しております。
システムの設計計画などにご利用ください。
キーワード1クラウド
昨今「クラウド」とは「クラウドコンピューティング」の略で使われる事が多いです。さて、その「クラウドコンピューティング」とは、Wikipediaによると、以下のような説明がなされています。
クラウドコンピューティング (cloud computing) とは、インターネットを基本にした新しいコンピュータの利用形態である。ユーザーはコンピュータ処理を、ネットワーク(通常はインターネット)経由で、サービスとして利用できる。
「クラウドコンピューティング」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』。2009年1月12日 12:55 (UTC)、URL: http://ja.wikipedia.org
インターネットのサービスは、まず個人/小規模向けとして開始し、信頼度やサービスレベルを向上させて企業向けへと昇華することが多いようです。 クラウドコンピューティングも然り、GoogleのGmailや Amazon.comのAmazon Elastic Compute Cloud (Amazon EC2)、 Amazon Simple Storage Service (Amazon S3)といったスタートアップ向けサービスを、 大企業が採用する例が増えてきており、2009年の中心となるキーワードになるのでは無いでしょうか。
CloudStation A
VMware
Xenソリューションパック
OnStorソリューションパック
キーワード2 SSD
Flash SSD (Flash Solid State Drive)とは記憶装置の種類の一つで、OSからはハードディスクドライブ(HDD)のように見えるフラッシュメモリであり、Solid State Drive(SSD。Solid State Diskとも)の一種である。
「Flash SSD」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』。2009年1月11日 03:37 (UTC)、URL: http://ja.wikipedia.org
フラッシュメモリは年々大容量化が進み、ハードディスクの代替手段としての可能性を見いだされてきました。 2006年にはSONYのVAIO type Uが16GBのSSDを採用したのを皮切りに、特に小型ノートパソコンで積極的に採用されてきました。 2009年は本格的にサーバ向けSSDが各社から発売されるとのことで、SSD元年と位置づける事ができるでしょう。
キーワード3 10GbE
10ギガビット・イーサネット(10 gigabit Ethernet、10G Ethernet、10GbE、10 GigE)はコンピュータ・システム同士を結ぶ通信規格のひとつ。2008年現在、イーサネットの中では最新で最速の規格である。今後、LANやWAN、MANに用いられるネットワーク・プロトコルの有力候補のひとつである。
「10ギガビット・イーサネット」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』。2008年12月20日 00:46 (UTC) 、URL: http://ja.wikipedia.org
総務省がまとめた平成20年版 情報通信白書によると、 過去3年間でトラヒック量は3倍以上に膨れ上がっており、これからも増加する傾向にあるようです。 これは、企業や学校内も例外ではありません。ネットワーク速度の低下は生産性の低下に直結します。 10GbEも登場からかなり経過しており、かなりお求めやすい価格になってきております。 ご予算でいかがでしょうか。また、10GbEの性能を十分に発揮するには、ケーブルにも気を配る必要があります。 10GbEではカテゴリー6-e(CAT-6e)、もしくはカテゴリー7(CAT-7)ケーブルを推奨いたします。 将来を見据え、今後調達するケーブルはCAT-6eをどうぞ。
スイッチ
ケーブル
NIC
キーワード4 NAS
NASとは「ネットワークアタッチトストレージ」の略称です。
ネットワークアタッチトストレージ(Network Attached Storage)とは、コンピュータネットワークに直接接続して使用するファイルサーバ。TCP/IPネットワークに直接接続して使用する補助記憶装置であり、その実体はコントローラとハードディスクから成るファイルサービス専用機である。OSもファイルサービス用にチューニングまたは独自開発されている。呼び名としては略称のNAS(ナスと発音-英語読みではナズ)が使われることが多い。
「ネットワークアタッチトストレージ」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』。2008年12月26日 19:13 (UTC) 、URL: http://ja.wikipedia.org
いわゆる”ファイルサーバ専用機”です。ファイルサーバとしての利用は当然の事ながら、昨今は、Apple ComputerのMac OS X(Leopard)が標準で搭載している「TimeMachine」や、Microsoftの「Microsoft Windows Home Server」により、クライアントPCのバックアップ先としても利用される事が多くなってきました。それに伴い、ディスクの大容量対応/管理の手間を最小限にしたNASが好まれております。
本体
HDD
キーワード5 GPU演算
GPGPUという名称が本来の名称ですが、一般的でないと判断し「GPU演算」という名称で紹介しております。
GPGPU (General Purpose computing on GPU、GPUによる汎目的計算)とは、GPUの演算資源を画像処理以外の目的に応用する技術のことである。
「GPGPU」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』。2009年1月10日 20:06 (UTC) 、URL: http://ja.wikipedia.org
基本的に、GPUは単純なデータを一度に大量に処理することに特化しているため、その特性と合わないプログラムは性能を期待できない。具体的には分岐予測などがCPUに比べかなり貧弱であり、オフィススイートのようなアプリケーションに直接貢献することはあまり期待されていない。プログラムモデルも今の所やや複雑であり、CPUをそのまま置き換える性質のものではないことを理解する必要がある。
「GPGPU」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』。2009年1月10日 20:06 (UTC) 、URL: http://ja.wikipedia.org
GPUを利用したプログラムの記述は技術を必要とするものの、CUDAや OpenCLといったライブラリを利用する事でグっと身近になりました。 また、単純なデータを大量・並行処理させるという点においては、先に紹介した「クラウドコンピューティング」に通ずるものがあります。結果を高速に得たい方は、一度は検討してみるべきキーワードではないでしょうか。
Tesla
Quadro
キーワード6 グリーンIT
グリーンIT(グリーンアイティー)(英:Green computing)とは、地球環境への配慮(Green)の思想を情報技術(IT:Information Technology)に適用した思想のことである。
「グリーンIT」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』。2008年12月2日 15:15 (UTC) 、URL: http://ja.wikipedia.org
アメリカのサブプライムローンの破綻をきっかけに始まった不景気はとどまる事を知らずといった感じですが、皆さんは不景気な時は「節約」を心がけるのではないでしょうか。この「節約」こそが環境配慮=グリーンITなのです。不要な機能は取り払いシンプルを心がける、同じ機能なら消費電力が少ないものを選ぶなど、不景気時の活動と環境への配慮は、実は一緒なのです。環境への配慮は2008年以前からも行われてきましたが、2009年こそ「グリーンIT元年」でしょう。
キーワード7 ロードバランス
負荷分散(英: Load balancing)とは、コンピュータネットワークにおける技法の一種であり、作業負荷を多数のコンピュータ/プロセス/その他のリソースに分散し、リソースの利用効率を高め性能を向上させる手法。一般にロードバランサと呼ばれるシステムを利用する。
「サーバロードバランス」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』。2008年8月30日 15:09 (UTC) 、URL: http://ja.wikipedia.org
突然ですが、お客様のシステムで一番負荷の高いサービスは何ですか?即座に答えが出なかったのであれば、一度ネットワークやサービスを見直し、過負荷によるサービス低下が無いかチェックしてみてはいかがでしょうか。負荷が原因でサービス低下が発生しているのであれば、それはうれしい悲鳴です。ロードバランスを行い、快適なサービスを提供してください。2009年は、3~5年前のシステム入れ替えの時期になります。しかし、負荷の見直しだけで十分に機能するシステムは多いのです。積極的な投資を行いましょう。